冬の梅園、デザイナーの「防寒」フィールドテスト
暦の上では春ですが、梅園の風はまだまだ冷たいですね。
せっかくの梅見、着物で行きたいけれど「寒さに耐える苦行」にはしたくない。ということで、今回はおしゃれさよりも「防寒と歩きやすさ」を優先した、超実戦向きのウール着物スタイルで出かけてきました。
正直、帯結びが少し歪んでいたり、足元がパンパンだったりと、完璧な着こなしとは言えないかもしれません。でも、3時間歩き回って「あ、これ正解だわ」と確信したポイントがいくつかあったので、備忘録として残しておきます。
「青」で繋ぐ、マテリアルの重なり


今回のカラーパレットは、ネイビーからブルーへのグラデーションで統一。
- ハンチング: 濃紺のウール。
- ストール: 大ぶりのシルク藍染(DSC09329.jpg)。
- 着物・羽織: 奥行きのあるネイビーのウール混。
首元は藍染のボリュームのあるストールを軽く巻いて。腕時計も袖に隠さず、普段通りパッと時間を確認できるスタイルです。着物だからって所作までお淑やかにするのは、僕にはちょっと似合いません。


羽織紐は、ウッドビーズとガラス玉が組み合わさったもの。これを選んだ理由は、なによりSカン(フック)でカチッと簡単に着け外しができるから。
慣れないうちは紐を結ぶのも一苦労ですが、これなら一瞬。出先でちょっと羽織を脱ぎたいときも、もたつかずに済みます。結局のところ、見た目以上に「扱いやすさ」が正義ですね。こういう小さなストレスがない道具選びが、着物を億劫にさせないコツかもしれません。
「片ばさみ」の合理性と、少しの妥協


羽織で見えないのをいいことに、帯は「片ばさみ」でシンプルに。 3時間の散策でも全く緩まない合理的な結び方ですが、正直に言えば少し撚(よ)れてしまいました。…まあ、羽織を着ていれば目立たないし、この「適当さ」が着物を日常にするコツだと言い聞かせています。
足元の構造改革:5本指ソックスという選択


今回の最大の発見は、「5本指ソックスの上に別珍足袋を履く」というレイヤードでした。 少しタイトな履き心地にはなりますが、雪駄を履いた時の指の間の痛み、そして冷えを劇的に軽減してくれます。

足元は、あえて気負わない安価な雪駄。 高価なものを大事に履くのも良いですが、梅園の砂利道をガシガシ歩くには、このくらいの「道具感」がちょうど良い。
この「あ、これいいな」という直感。 これは将来、革で足袋を自作する際の大切な設計データになりそうです。「靴下前提」の採寸がいいかもな、と。
次なる舞台は「鹿児島」へ
ウールの重みと藍染の柔らかさに包まれ、梅の香りを味わう。 家族とゆったり楽しんだ休日となりました。
さて、足元の冷え対策も一つの解が見つかったし、この「靴下ありき」のサイズ感さえ忘れなければ、次は自作の革足袋にも挑戦できそうです。
こうやって「次はこれを作ろう」と妄想を膨らませている時間が、結局一番楽しいんですよね。
実は、近々仕事の出張で鹿児島に行く予定があります。 さすがに仕事なので着物はお留守番ですが(笑)、空き時間に歴史のある神社を巡ったり、現地の街並みを歩くのが今から楽しみです。
梅園とはまた違う、鹿児島の空気感。 たくさん写真を撮ってくるつもりなので、その様子はまた次回の記事でアップしますね。
【関連記事】「とりあえずこれだけ揃えれば、僕のように気楽に歩き回れる」というアイテム一式は、こちらの記事で詳しく紹介しています。



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