PR

待望の下駄専門店へ。北品川「丸屋履物店」で知った、正しい下駄の選び方と夏の足元。

【纏う(Wearing)】

先週末、北品川へ行ってきました。

目当ては旧東海道沿いにある老舗の履物屋「丸屋履物店」。ちょうど品川神社の例大祭(2026年は6月5〜7日)が重なっていて、店頭に特価品が並んでいると聞いていたので、初めて訪問してみました。

結果、様々な知識をたくさん教わって、思いのほか良い買い物ができました。


丸屋履物店とは

丸屋履物店は、慶応元年(1865年)創業の和装履物専門店です。旧東海道沿いに現在も残る、品川宿唯一の履物屋。大正初期に建てられた町家造りの建物に、当時のままの商品棚とショーケースが現役で使われています。現在は6代目が営んでいます。

店内には下駄・草履・雪駄の台と鼻緒が全国各地から取り寄せられていて、台と鼻緒を自分で選んでその場で挿げてもらえます。

例大祭の特価品と、圧倒的な品揃え

品川神社の例大祭に合わせて、店頭横に多くの特価品が出ていました。通常店舗の方も、壁面には台がびっしり。鼻緒の棚は色の数が多くて、最初は何を選べばいいかまったくわからなかったです。

初訪問なので「普段履きできる下駄を探しています」とだけ伝えたら、選び方をひとつずつ教えてくれながら一緒に選んでくださいました。

6代目のお弟子さんに教わった、下駄の選び方

ここが今回の記事で一番お伝えしたいところです。素人には全然わからないことを、丁寧に教えてもらいました。

台の選び方

駒下駄(二枚歯)はのめりより歩きやすい。のめりは前に傾いた形の台で、慣れると粋なんですが、普段履きの入門には二枚歯の駒下駄のほうが安定します。

台は幅広より細身のほうが歩きやすい。幅広の台は足が乗る面が大きく感じますが、歩くときは細身のほうが重心が安定するそうです。

長持ちさせるコツ

履くたびに左右を入れ替えると長持ちする。歯の減り方が均等になるからです。これは知らなかった。

下駄底に刺さった小石はそのまま放置でいい。これも驚きでした。小石が歯を守ってくれるので、無理に取らなくていいとのこと。そのまま放置が正解です。(下手に小石を外すと板が割れるそうです!)

かかとのはみ出しと鼻緒の選び方

かかとは多くはみ出るほど粋。洋靴のサイズ感で選ぶと大きめを選びがちですが、下駄はかかとが台からはみ出すのが正しい履き方です。

初心者は太い鼻緒を選ぶべき。細い鼻緒は足に食い込んで皮が剥けるそう。私も以前、安物の既製品の下駄で指の股がひどいことになった経験があります。

安い鼻緒は素材が固く、足が痛くなりやすい。台より鼻緒に予算をかけるべき、というアドバイスでした。

今回の選択:台は特売品、鼻緒は奮発

教わったことを踏まえて選んだのは、特売の白木台と、少し良い鼻緒の組み合わせです。

台は特売品でしたが、柾目がきれいで気に入りました。木目が真っ直ぐ通っていて、安いとはいえ素材感がいい。台の価格を抑えたぶん、鼻緒はしっかりしたものを選びました。黒の文字柄で、適度な太さがある。着物にも浴衣にも合わせやすそうなシンプルなデザインです。

選んだ台と鼻緒を持っていくと、その場で挿げてもらえます。(画像は店頭での草履の表貼り作業ですが。。)足に当ててすげ位置を調整しながら、ちょうどいい加減に仕上げてくれました。

以前の安物下駄との違いが明確

帰宅してすぐ履いてみると、全然違う。

以前履いていた安物の既製品の下駄は、歩くたびに台とかかとがペタペタ当たってすぐ痛くなっていました。指の股の皮も剥けていた。これは鼻緒がブカブカで、足の奥まで差し込んでいたからだそうです。

正しくは、鼻緒は指の途中で挟む感覚で履く。正しく挿げてある鼻緒で歩くと、かかとが台から浮かずに歩けます。ペタペタしない、痛くならない。ちゃんと挿げてもらうとこんなに違うのか、と驚きました。

ちなみに、下駄で歩くとスニーカーでは使わない筋肉を使うようで、姿勢が自然と整います。腰痛改善に効くという話もあって、今年の夏の散歩は下駄で出かけてみようと思っています。

(嫁と娘にも先日買ってあげたばかりなのに、気づいたら自分用もレジに持っていました。笑)


夏の足元にもう一つ:本麻足袋を買いました

ついでにもう一つご紹介を。今年の夏用に本麻足袋を購入しました。

今まで使っていたナイロン素材の足袋、夏は暑いんです。蒸れるし、長時間履いていると不快になってくる。麻は吸水性・通気性が高く、夏の着物の足元には本来よく合う素材です。

白足袋の清潔感はそのままに、履き心地が全然違います。今年の夏の着物外出が少し楽しみになりました。


丸屋履物店は旧東海道沿いにあり、京急新馬場駅からすぐです。入りにくそうに見えて、入ってしまえば丁寧に教えてくれる、という良い意味で昔ながらの専門店でした。

普段履きの下駄を探している方には、本当におすすめしたいお店です。ではまた。


※ 丸屋履物店の店舗情報:東京都品川区北品川1丁目 旧東海道沿い / 通常9:00〜19:00・祝日〜17:00 / 日曜定休
※ 慶応元年(1865年)創業という情報は品川観光協会公式サイトに基づきます。
※ 下駄の選び方に関するアドバイスは店頭での説明(一次情報)に基づきます。
※ 品川神社例大祭2026の開催日(6月5〜7日)はしながわ観光協会の公式情報に基づきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました