「あ、これ無理だ」から始まった道具選び。
「あ、これ無理だ」
手持ちのデザインカッターでヌメ革の試し切りをした瞬間、そう悟りました。1回で貫通させる力がかけられず、切り口はガタガタ。さらに普通のカッターマットでは革が滑りまくって、危うく怪我をしかける始末。
レザークラフトを始めるにあたって、ネットで数千円の「初心者セット」を買おうか迷った時期もありましたが、この痛い目を見たことで方針が固まりました。
「安物セットは買わない。」
今回は、初心者の私が安物買いの銭失いを避け、クラフト社やセイワ(SEIWA)といった日本の老舗メーカーを中心に「指名買い」で揃えた道具たちを紹介します。結局、これらが正解でした。
1. 精度と安心感を、メーカーで揃える
特にこだわったのが、穴あけを担う「菱目打ち」です。

メルカリで未使用品のセットが出ていたので、ピッチ違いや本数違いを一通り揃えました。ただしさすがメルカリ、同じものが被っていたりしてます(笑)まぁ詳しく確認せず購入した自分の責任です!精度の基準がはっきりしている国産メーカー品なら、もし上手くいかなくても「道具のせい」にせず、自分の練習に集中できますから。目打ちもヤスリかけると使い勝手が違うらしいので後日挑戦してみます。
追記:現在私は2本ヒシ目と4本ヒシ目を1.5mmと2.5mmピッチでそれぞれ持っています。皮の厚さやサイズに応じて使い分けられますよ!
2. 仕上げを支える「黒檀」と「定番品」
仕上げの肝となるトコノールや、面を整えるためのドレッサーも用意しました。

コバ(革の断面)を磨くスリッカーは、素材に惹かれて「黒檀(コクタン)」を選択。使い込むほどに馴染んでいきそうな質感が、所有欲をくすぐります。こういう「道具そのものの良さ」も、モノ作りを続ける上では大切なモチベーションになります。
3. 「別たち」という緊急対応
急遽、必要になったのは裁断用の刃物でした。

冒頭でも書きましたが、普通のカッターでは厚手のヌメ革には全く歯が立ちませんでした。そこで急遽ポチったのがOLFAの「別たち」。 これが大正解で、サクッと革が切れる感触がとにかく堪らなく気持ちいい。「切る」という作業自体が快感になるレベルです。刃物は追ってさらに良いものを吟味するつもりですが、しばらくはこの感触に浸れそうです。
4. 滑るマットは危ない、という教訓

あわせて、目打ち用のコルク板も。 普通のカッターマットでは革が滑りまくってヒヤッとしたので、これも急いで追加。道具には、それぞれ専用であるだけの「切実な理由」があるんだなと痛感しています。
追記:ビニール板は作業台の都合上、小さいものを購入しましたがスペースが確保できる方、または初期投資にゆとりがある方は大きめの板をオススメします!
まずは基礎から。
道具は揃いました。 いきなり3Dプリントパーツを合わせる前に、まずは本を参考にシンプルなカードケース作りから始めています。

銀ペンで型紙を写し、床面を整え、角をドレッサーで落としていく……。 一つひとつの工程をなぞるたびに、「なるほど、こうなってるのか」という発見があって面白いです。
まずはこのカードケースを、納得のいく形に仕上げてみたいと思います。
ついに実践!制作編をアップしました
リストアップして「よし、これで完璧だ」と思っていた時期が私にもありました……。 実際に手を動かしてみると、本には書いていない罠が次々と襲いかかってくるのがレザークラフトの沼ですね。
糸が絡まり、革が歪み、格闘すること数時間。 初心者の私が身をもって学んだ「カードケース制作のリアルな失敗記」はこちらからどうぞ。



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