夏に向けて薄手の着物を購入。絹の見分け方と実践した素材検証法

【纏う(Wearing)】

めっきりレザークラフトの記事ばかりでしたが、着物の記事もたまには。桜も散って、気温が20度を超える日も増えてきました。そろそろ厚手の袷だけでは暑い。ということで、夏に向けて薄手の着物を2着と帯を2本、購入しました。

ただし、購入してから「あれ?」となった出来事もありました。それについても正直に書いていきます。

購入した長着2着と帯2本

今回購入したのは、長着2着と帯2本。夏日にも対応できる薄手のものを中心に選びました。

黒い薄手の紬の袷

1着目は、黒い薄手の紬の袷。袷とはいえ、かなり薄手に仕立てられています。

紬は木綿よりも通気性があって、正絹の着物ほど格式張らない。普段着として気軽に着られるのが良いなと。デザイナーとして日常的に使う道具は、「気負わず使える」ことが大事だと思っているので、着物も同じです。

春先から初夏、そして秋口まで長く着られる、いわゆる「単衣の季節」にも対応できるタイプ。

紺の透けるほど薄い着物(素材不明)

2着目が今回の主役。一見して紺色の薄物だとわかる、透け感のある生地です。通気性が非常に良くて、真夏でも着られそうな涼しさ。

ただし、購入時に一つ問題がありました。

一見して素材がわからなかったんです。

見た目は絹のようだけど、ポリエステルの可能性もある。薄物は特に、化繊と天然繊維の見分けがつきにくい。販売者も素材を明記していませんでした。

博多帯と正絹の帯

帯は2本購入。

1本目は博多帯。福岡の伝統工芸品で、締めやすく緩みにくいのが特徴です。薄手の着物には、同じく薄手で軽い帯が合う。博多帯は絹100%ながら、しっかりとした張りがあって、結んだ時の安定感が良い。夏場でも蒸れにくいです。

縞模様が入っていて、シンプルな着物にアクセントを加えられます。

2本目は正絹の帯。細かい織り柄が入った、上品なデザイン。こちらはやや格のある場面でも使えそう。薄物の着物に合わせても重くならず、バランスが良いです。

「これ、何の素材?」糸を燃やして確かめた

さて、問題の紺の薄物。

素材不明の着物を購入するリスクは、洗濯方法がわからないことです。絹なら水洗い可能だけど、特殊な化繊なら縮む可能性がある。ポリエステルなら家庭で洗えるけど、洗剤の選び方が変わる。

そこで実践したのが「糸の燃焼テスト」。

燃焼テストのやり方

やり方は簡単です。

  1. 着物の裾や縫い代から、糸を1本だけ抜き取る(目立たない場所を選ぶ)
  2. ライターで火をつけて燃やす
  3. 燃え方、匂い、燃えカスの状態を観察する
Screenshot

燃やした結果:絹だと判明

実際に燃やしてみると、以下の特徴が現れました。

  • 即座に消える:火を離すとすぐに消えた
  • 大した匂いがない:髪の毛を焦がしたような軽い匂い程度
  • 煙もほぼ出ない:化繊のようなモクモクした煙は出なかった
  • 燃えカスが細かい粒子状:指で触ると簡単に崩れる灰状の粒子

これらの特徴から、この着物は絹(正絹)だと判断できました。

参考までに、他の繊維の燃え方も載せておきます。

素材燃え方匂い燃えカス
すぐ消える髪の毛を焦がした匂い細かい粒子状の灰
木綿燃え続ける紙を燃やした匂い柔らかい灰
ポリエステル溶けながら燃える化学的な匂い硬い玉状のカス
ウールすぐ消える髪の毛の匂い(絹より強い)黒くもろい塊

この検証により、絹のためおいそれとは洗えないことが判明しました。。

ちなみにこの燃焼確認は仕事でも樹脂の種類がわからない場合でもよくやります、だいたい鼻にツンと来るので危険です(笑)

購入後に気づいた「シミ問題」

ところが、です。

家で広げて改めて確認したところ、購入時には気づかなかったシミがしっかりありました。

おそらく保管中についたものでしょう。薄い生地のため、シミが目立つ。これは想定外でした。

中古の着物を購入する以上、多少のシミは覚悟していたんですが、今回のシミはやや目立つ。このまま着るのは気が引けます。

絹であることが判明したため、以下の対処を検討中です。

  • ベンジンでの部分洗い
  • 酸素系漂白剤の使用(テスト後)
  • 専門業者への染み抜き依頼

道具は使い込んで育てるものですが、着物もどう整えるかが長く着るためには重要だなと。染み抜きについては、実践後に別記事で詳しく書く予定です。

夏の着物、準備完了(染み抜きを除く)

今回購入した着物と帯で、4月から10月までの暖かい季節に対応できそうです。

  • 薄手の紬袷:春から初夏、秋口まで
  • 透ける薄物の絹着物:真夏の暑い日に
  • 博多帯と正絹の帯:シーンに合わせて使い分け

シミ問題は残っていますが、それも含めて「道具を整える」プロセスかなと割り切っていきます!染み抜きを実践して、この着物を夏の定番として育てていこうと思います。

早速着て出かけてみた。そしたら雪駄の底が剥がれた。。

早速、紬の袷と正絹角帯をあわせて着流しで出かけてきました!4月に入って暖かくなってきたのでとっても気持ちよく、ちょっと汗ばむ陽気でしたが薄手の生地のおかげで過ごしやすかったです。また正絹帯はポリエステルと違い全く緩まず気崩れにくくて歩きやすい!良い買い物しました~

近所のお散歩レベルですがお花見がてら歩いていると。。後ろからジョギングしていた男性から「すみませーん、落ちましたよー」と声をかけられ振り向くと、手には変な長方形の板を手に持っていました。なんだろ?と思ったら、、私の雪駄の底部分!手渡してくれました汗  

恥ずかしかった~!キレイなものではないのにわざわざ持ってきてくれたランナーの方、ありがとうございました!!

結局反対の雪駄の底も剥がれ、非常に薄い板で歩いてました。足が痛い。。早急に履物を新調する必要がありますね、良い口実ができました笑 

・・・天寿を全うした雪駄よ、15年間ありがとう。

新しいアイテム買ったらまた報告します、ではまた

追記: 新しい履物購入記をあっぷしました~

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