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【レザークラフト】あの日の「お気に入り」を形に。緑のステッチが効いたメガネケースと、こだわり栞のホースレザーブックカバー

【仕立てる(Making)】

こんにちは。管理人のNEOです(自己紹介も久しぶりですね)週末に自宅のワークスペースでコツコツと手を動かす時間が、何よりの癒やしになっている今日この頃です。

今回は、私のレザークラフトの原点とも言える、少し特別な革たちを引っ張り出してきました。大阪の有名な革問屋「ミヤツグ」さんで、始めたばかりの頃に一目惚れして購入したレザーです。「もっと上手に縫えるようになってから、ここぞという作品に使おう」と、大切に大切に仕舞い込んでいたお気に入りの素材たち。

初心者時代のあの熱量を思い出しつつ、今の自分が持つ技術を精一杯詰め込んで仕立てた、2つの作品をご紹介します。

1. 糸の色で遊ぶ、ウルクストさんデザインのメガネケース

まず一つ目は、友人から「同じものが欲しい!」と嬉しいリクエストをもらって作ったメガネケースです。

デザインは、無駄のないスマートな構造が素晴らしい「URUKUST(ウルクスト)」さんのパターンを今回も採用させていただきました。革は、ずっと温めていたしっとりとした手触りの白いヌバックです。またステッチの糸を「緑色」に変更してみました。白い革に深いグリーンがピリッと効いて、前回のプレーンな雰囲気とはまた違う、クラシカルで知的な表情を見せてくれると思います。

ただ、この作品ちょっとしたハプニングが。 作業に慣れてきて油断したのか、糸の長さを完全に見誤ってしまい、途中で足りなくなるという痛恨のミス……。やむを得ず、目立たない部分から新しく縫い足すことになりました。お気に入りの革を前にして、手仕事に「絶対の慣れ」は禁物だと改めて引き締まります。

さらに、今回は少し雰囲気を変えようと菱目の間隔(ピッチ)を大きめにしてみたのですが、仕上がってみると「あれ、思ったより可愛くないかも……?」という誤算が。ほんの1ミリ、2ミリのピッチの違いで、プロダクトが持つ引き締まり感がガラリと変わる。レザークラフトの奥深さを突きつけられました。

というわけで、友人用にはピッチを細かく修正してもう一度作り直すことに決定! こちらの「ちょっと大らかなピッチ仕様」のケースは、嫁さんにプレゼントしたところ「まあまあ可愛いよ」と喜んで引き取ってくれました。。身近な人が喜んで使ってくれるのは、やっぱり何よりのモチベーションになります。

2. 読書時間を心地よく整える、オリジナル文庫本カバー

もう一つは、完全オリジナルのデザインで仕立てた文庫本サイズのブックカバーです。

選んだ革は、同じくミヤツグさんで見つけて一目で気に入った、薄手のホースレザー(馬革)です。 この革、とにかく驚くほど軽いんです。文庫本は手で持って長時間読むものなので、この軽さは大きな魅力。さらに、折り曲げた部分の色が化けるプルアップの表情が豊かで、手にした瞬間から何年も連れ添ったようなヴィンテージの品格を漂わせてくれます。

今回は縫製の仕上げに、新しい試みとして「縫い目を木槌で叩く」というひと手間を加えてみました。写真の右側が叩いたもの、左側が叩く前の状態です。叩くことで糸が革にすっと沈み込み、ステッチのラインが驚くほどきれいに馴染んで落ち着いてくれました。こうした小さな工夫で仕上がりのクオリティがぐっと上がるのが、本当に面白いところです。

そして、オリジナルで作るからには、市販品に対する「あと一歩こうだったらいいのに」をすべて詰め込みました。一番のこだわりは、栞(しおり)の配置です。

一般的なブックカバーって、背表紙の上から紐の栞がプラプラと垂れ下がっているものが多いですよね。私自身、読書中や鞄に入れているときに、あの紐が遊んでしまうのがどうも苦手でした。

そこで、栞をあえて「扉(見返し)側」に配置。内側の袖からすっと伸びる革のフラップ(帯)を、ページに挟み込める仕様にしました。これなら、読んでいるときも手の中で邪魔にならず、見た目もスマートです。

手仕事のプロセスを、愛着に変えて

今回作ったメガネケースとブックカバー。どちらも「いつか、もっと上手になったら」と引き出しの奥に大切にしまっていた、特別な革から生まれました。

失敗して糸を足したり、木槌で叩いて仕上がりの変化に感動したり、ピッチの選択に頭を悩ませたり……。そのプロセスすべてが、お気に入りの素材への愛着をさらに深く、確かなものにしてくれる気がします。。これから使い込むほどに、ヌバックは手の油分で味わいを増し、ホースレザーはさらに柔らかく手に馴染んでいくはずです。

日常のなかで、じっくりと時間をかけて自分だけの相棒に育てていく。そんな手仕事の楽しさが、少しでも伝われば嬉しいです。

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