【失敗談】レザークラフト初心者の「あるある」連発。カードケース作りで学んだ、本には書かれていない3つの罠。

【仕立てる(Making)】

道具は揃った。いざ、カードケース制作へ。

「道具編」で揃えた相棒たちを手に、いよいよ実践です。 今回は練習として、黄色い柔らかな革とヌメ革を組み合わせたカードケースを作ってみました。

結論から言うと、「本を読むだけじゃわからないこと」が多すぎました。 失敗の山でしたが、その分、発見も山ほどありました。

1. 裁断の明暗:デザインカッター vs 別たち

まずは革の切り出しから。ここで最初の学びがありました。

  • 黄色い革: 比較的柔らかいので、手持ちのデザインカッターで綺麗にカット可能。
  • ヌメ革: 厚みと硬さがあり、カッターでは歯が立たず。前回記事で触れた「別たち」に持ち替えて、ようやく攻略できました。

さらに痛恨のミス。ヌメ革は「粗裁ち(大きめに切る)」の状態でトコノールを塗るのが鉄則ですが、黄色い革をうっかり先に型紙通りカットしてから塗ってしまいました。トコノールの水分を吸ったことで革が縮んだり歪んだり……。「あ、これ後で響くやつだ」という不穏な予感を抱えつつ進めます。

2. 床面磨きと「抜けない」菱目打ち

黒檀スリッカーで床面(革の裏側)を磨く作業、思ったより均一に塗れません。

続いて、菱目打ちで縫い穴を開けていきます。

穴自体は問題なく開くのですが、とにかく**「針が抜けにくい」**。 一穴ごとにパワーを使うので、これでは作業性が悪すぎます。菱目打ち自体を磨くか、何か対策が必要だと痛感。道具は「切れる」だけでなく、スムーズに「抜ける」のも大事なんですね。

3. 「針2本刺し」の理由を知る

一番苦戦したのが縫製です。糸に蝋を引き、針をセット。指先が蝋でヌルヌルして滑ります。これは指ぬきがあったほうが良さそう……。

書籍では「1つの穴に針を左右から2本同時に刺す」という指示。「狭くて刺しにくいし、手に刺さりそうで怖い」と、自己流で「1本ずつ交互に刺す」ことにしたのですが……。

見事に絡まりました。 先に通した糸を、後から刺した針が貫通してしまうんです。なるほど、だから「同時」だったのか……。教科書の指示には、ちゃんと物理的な理由があることを身をもって知りました。これほどいて直すの??やるけども。。

4. 完成、そしてリカバリー

なんとか縫い上げましたが、案の定、黄色い革の歪みのせいで形が斜めに。

このままでは流石に……ということで、はみ出した部分をデザインカッターで薄く削ぎ落として修正しました。この辺りのリカバリーは、カッターの扱いに慣れていて良かったですな。

コバ磨きに夢中になりすぎて写真を撮り忘れましたが、最終的にはカードもスッと収まる形になりました。ただ試行錯誤の縫い目が汚いな~初回にしては。。納得できませんね

どんどん作るぞ!(作らされるぞ!)

ガタガタの初作品ですが、別たちの切れ味や、黒檀が革を滑る感触、そして失敗して初めてわかった「なるほど」が、けっこう面白い。

完成品を見せびらかしていたら、それを見た妻から一言。 「あ、いいじゃん。じゃあ私のパスケースとお財布も作ってよ。あ、あと私の裁縫道具の収納ケースも欲しいな~」

……えっ、いきなりハードル高くないですか? まだカードケースで四苦八苦している段階なんですが(笑)。

でも、リクエストをもらうと俄然やる気が出てくるのも事実。 これはもう、道具を買い足して練習するしかありません。菱目打ちを磨いて、指ぬきをポチって、トコノールの順序を守って。

嫁公認(?)の沼へ、楽しみながら沈んでいこうと思います!ドンドン作るぞ~(和小物にはいつ制作に入れることやら・・)

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