一生モノの道具と歩む。革の種類で見極める「正しいお手入れ」の新常識

【思考(Design & Life)】

一生モノの道具と歩む。革の種類で見極める「正しいお手入れ」の新常識を調べてみました

手に入れたお気に入りの革製品。いつまでも美しい状態で使い続けたいですよね。「革のお手入れ=こまめにオイルを塗ること」と思っていませんか?実は、美しい道具と長く付き合うための新常識は、革の表面に「塗装膜」があるか・ないかを見極めることから始まります。

最大の分かれ道「塗装膜」の有無

ハイブランドのバッグや日常使いのスニーカー、ソファなどの多くは、水や汚れを弾き、色褪せを防ぐために表面に「塗装膜」が施されています。 一方、エイジング(経年変化)を楽しむナチュラルな革には、この膜がありません。目立たない場所に水を一滴垂らしてみて、コロッと弾けば「塗装膜あり」、スーッと染み込めば「塗装膜なし」です。これによって、必要なお手入れは全く異なります。

【塗装膜あり】の革は「空拭きと水拭き」が基本

塗装膜がある革に、いくら高級なオイルやクリームを塗っても中には浸透せず、表面でベタつくだけです。 日常のケアは「織りのない柔らかい布での空拭き」で十分。汚れが気になるときは、硬く絞った布で優しく水拭きをし、すぐに乾いた布で水分を拭き取ります。「ゴシゴシこすらない」「水分を残さない」のが、塗装膜の隙間からのひび割れを防ぐ最大のコツです。過保護にオイルを塗る必要はありません。

【塗装膜なし】の革は「オイル保湿とエイジング」を楽しむ

膜がない革は、そのままでは水分や油分が抜けて乾燥してしまいます。適度に革用オイルやワックスを布に取り、シミにならないよう素早く円を描くように薄く塗り広げて保湿してあげましょう。 オイルを塗ると一時的に色が濃くなりますが、それが徐々に馴染み、あなただけの深い味わいへと育っていきます。うっかり水滴が落ちてシミになっても、それもまた一緒に歩んだ歴史。後からオイルを塗って全体をぼかしながら楽しむおおらかさが、この革との心地よい付き合い方です。

傷がついてしまったときの小さな魔法

もしバッグの角などが擦れて色ハゲしてしまったら、塗装膜のある革なら「レザーコンシーラー(固まるタイプの補修剤)」が便利です。傷を埋めるように色を乗せ、乾いた後にはみ出た部分を水でサッと拭き取ると、膜の上には塗料が定着しない性質を利用して、傷口だけを綺麗に隠せます(※靴は例外で、膜の有無に関わらず靴クリームで磨いて仕上げるのが一般的です)。

革の性格を知り、必要な分だけ手を差し伸べる。そんな適度な距離感で、あなたの一生モノの道具を大切に育てていってください。


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